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ふりだしの景色
今という時間に近寄りすぎたせいか 向き合いすぎて 無駄に悩んで 輪郭を見失う これじゃ本末転倒だ
嫌気さして投げ出して光差す場所目指して 辿り着いた ふりだしの景色 遠回りした俺を笑ってやってくれ
確かなものがあればどれだけ楽だろう 心の中でつぶやく 光が差す方程式なんてあるかな
その場凌ぎ 当てずっぽうで 今日までしょぼい嘘重ねてきた 分かったような顔をして
こんなはずじゃなかったけれど 気付いた時にはもう手遅れかい?自分へと問いただす度に拒否をする
灯台下暗し その一言で 片付けられる世の中なのに 無駄足を重ねて そこに行き着かなきゃいけない
やりきれない思いにさえ慣れてしまって 心が動かない
どこで踏み外したかは どうでもいいから
器用なふりして生きるのはやめて
 正確には分からなくても ふりだしの方角へと
戻るように進もう ただ進もう 答えはなくても近いものが あるはずと思い込めば足は軽くなる
真夜中を彷徨う人にも 朝日は昇る それは分かってる それだけじゃ それだけじゃ
足りない 胸の奥照らせるのは ふりだしを照らす光だけ だからまだ だからまだ
歩みを止めるわけにいかない ピリオド打つには早すぎる そうだろう もう会えない人よ
聞かせてくれ 後悔してるだろう 戻れない航海に出たこと
だからまだ だからまだ
ふりだしの景色に差す光にまた懲りもせずに向かうよ
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