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すっぴん
バッグの中身を全部出して ゴミ捨て場に放り投げれば 過去なんてすぐに忘れられるなんて
冗談じゃないぜ そんな柔な過去で悩むなら苦労しない 忘れた頃に邪魔しに来るから
そいつらに気付かないふりで 無視してりゃそのうち立ち去る とっくの昔から分かっちゃいたけど
思い出は常に厚化粧 都合いいもの繋ぎ合わせて すっぴんの現実 これじゃ月とすっぽん
逃げるのさ逃げるのさ 過去から逃げるのさ いつか過去になる今に向かって 脇目も振らずに少し睨みながら
進むのさ 進むのさ ブサイクで化粧っ気ない シワだらけシミだらけの現実へ
綺麗過ぎる過去なんかにうつつを抜かしてたら あっという間に置いてかれてしまうぜ
何にでも勝ち負けつけたがる 世の中なんて負け以下だし 勝ちよりも価値を求めて部屋を出よう
「生きる意味」そんな大それたもの あるわけない すがれやしない 命令でこの世に生まれたわけじゃないから
正解だの間違いだのしょうもない解釈にいちいち惑わされずにいよう 絶望はそこに群がる寂しん坊
答えは探して見つかるものじゃない ふと目をやった時に気付くもの だから分からないことも多いさ 仕方ない そんなもんさ
諦めれば少し楽になれるだろう
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