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​しょぼい正義

大人になっても正しい判断を求めたがる しょぼい正義を掲げて何処へ行く

無茶で無理なことはずっと前から承知の上 それでも酔い潰れて希望の夢を見る

同じようなことを考える人に出会った時には 自分を全部理解してくれると思い込む
それに背中を押されて持ち過ぎてしまう自信が 当たり前なことさえ見失う落とし穴

誰かにとっての正義が他の誰かにとっての弱いものいじめ肩身が狭くなる
それに気付いた時には手遅れ後戻りできない 似たような後悔がいつも残る

「自分」を持ってりゃ大丈夫なんて思っていたけど 年々邪魔になり重荷に変わる

思うがまま有りのまま水を得た魚のようには 泳げないこと位気付いてたのに

だけど自分を持ってる人に出会った時には 心の奥底で応援することをやめられない
時には影響されて真似してみることもあるけど わがまま抜け出せずまた心閉じる

誰かにとっての正義が押し通せば押し通すほど 悪よりもたちの悪いものに変わる
気付けても臆病になる後遺症が色濃く出て 自分のことはまた二の次にする

「誰かのために」そればかり呪文みたいに繰り返して だけど少しずつ自分を出してく
器用に立ち回れやしない 世の中も上手く渡れない
そんな自分に出来ることだけでも
それがたとえしょぼい正義だとしても

© 2013 by dai tanaka.

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