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指先
涙も枯れ果てた日々を何度越えただろう 疲れ果てて閉じこもるのは そんな自分が嫌になるまで
お構いなしに過ぎていく時間 沈んではまた昇る朝日 いつの日か別れを告げる その時のことを思いながら
無責任な優しさも 背中を押してくれることはあるけど 最後には自分の足で 立ち上がってまた歩かなきゃいけない
伸ばした指先の彼方には 掴めるものなんて何もなくても
ほんのわずかな希望ぐらいは あくびして待ちくたびれてるだろう
誰かの役に立てると思い込めなくなったら人は弱いもの 逆にそれさえあればいくらか強くなれる
たかが知れてる自分の天井が 情けなくてため息がこぼれるけど
勘違いと諦めの悪さで 懲りずにあと少し上へ背伸びをする

勝手に落ち込んでまた都合良く何かの切っ掛けで立ち上がろうとしてる
そんな浮き沈みで周りも振り回して もがく姿は惨めだけれど

それでもまた訪れる明日に 希望の色を探しに出かけるだろう
掴めなくても触れられなくても この手をこの指先を伸ばして
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